*周囲の小物は含まれません。
サイズ
・カップ
径…9センチ
高さ…7.2センチ
※8分目まで約180ml入ります。
・ソーサー
縦×横…20×15センチ
高さ…2センチ
手づくりの為、個体差があり、縦横・高さ共に5ミリ〜1センチ程度の誤差が生じることがあります。
花の雨粒のカップ&ソーサー(貫入/釉ヒビあり)
*カップとソーサーを各1客、計2客のセットです。
雨の日は気持ちが落ち込んだり、空気もどんよりしたりしますが、大地にとっては「恵みの雨」。雨粒をよく見ると、色とりどりの花々が入っていて…。その花の雨粒が降りそそいだ大地は、やがて美しい花でいっぱいに♪ そして、その花たちはみんなそれぞれの個性を持っている。みんな違って、みんな美しい…。そんな思いも込めました。
そんな景色をイメージして製作した
「花の雨粒皿」に続く「花の雨粒」シリーズで、よしざわ窯のカップ&ソーサー第2号を作りました。
雨粒型のソーサーには、持ち手のないフリーカップを組み合わせました。カップとソーサー両方に描いた花の雨粒の模様は、刺繍のステッチのような可愛らしいデザインに仕上げています。花も雨粒も、それぞれ個性豊かです。お手元に届いたら、ぜひじっくり眺めてみてください。
色は、ツヤと透明感のある深い緑色「ベルベットグリーン」。渋すぎず可愛すぎず、絶妙な大人っぽさを演出してくれる、落ち着いた雰囲気の良い色です。
持ち手のないカップを組み合わせたことで、飲み物以外にも、自由な使い方を楽しむことのできるセットになりました。たとえば、カップにプリンやミニパフェ等のデザートを作って、ソーサーにはスプーンを添えてみるとか。とんがり部分が少し上がっているソーサーは持ちやすく、カップを置いても少し余裕があるので、飲み物に使うときには角砂糖や小さなお菓子を添えてみるのもオススメです♪
*ソーサーは「花の雨粒の小皿」という名前で単品でもご用意しました。
詳しくは
「花の雨粒の小皿」のページをご覧ください。
模様の出方や焼き色は一客一客で異なり、
全体的に釉薬と素地の間にできたヒビ模様の「貫入」が見られます(写真下2枚目)。釉薬のムラ・溜まりが全体に見られ、また縁には細かい凹凸があり、ざらざらとした手触りです。お任せ発送となりますので、予めご了承ください。
カップの花の雨粒たちは、こんな感じ♪雨粒の形も線も色々で、個性豊かな花たちを、たくさん描きました。
「花の雨粒のカップ&ソーサー」は、カップが磁器土の機械ロクロづくり、ソーサーが白土の鋳込みづくりで製作しています。
〈磁器土について〉
よしざわ窯では通常、製作する器の形状、釉薬の発色や風合い等を考慮して、6種類以上の土を使い分けています。益子並土、白土、赤土、黒土、半磁器土、耐熱土などです。そしてこのカップには、「磁器土」を使用しました。きれいな色合いというだけでなく、ゆがみやヒビ割れなどといった不具合が少ない、私たちがデザインした形に近い仕上がりになっています。
〈機械ロクロ成形について〉
機械ロクロで専用の石膏型を回転させながら成形する製法で、繊細な模様の入ったカップもきれいにそしてゆがみ少なく成形することができます。
石膏型は岐阜県の型屋さんにお願いしていて、私たちではとうてい作ることのできない細かい模様の入ったカップの石膏型も熟練の技術で私たちがデザインそして手づくりした原型そのままに作ってくれます。
そして、機械ロクロで製作している多治見の窯元さんに「粘土素地づくり」の工程をお願いすることになりました。粘土や石膏型の状態の細やかな管理から製作の作業ひとつひとつが、繊細でかつ無駄がない。素地づくりのプロの職人さんたちのお力をお借りすることで、よりきれいな器が安定して製作できるようになりそうです。
*上写真は、多治見の窯元の作業風景です。
〈鋳込み製法について〉
デザイン部で作った石膏の型に、「
泥しょう」と呼ばれる陶土を液状にしたものを流し込んで形をつくります。しばらくすると、泥しょうが固まるので型からはずします。
鋳込みの製法は、ろくろやたたら作りでは作ることが難しい形を作ることが出来ますし、器の外側に凹凸で表現した模様を入れることができます。*器の大きさ・形は一客一客で微妙に異なります。
*写真は「雲のお鉢」を作っているところです。
鋳込みは職人の技を要する製法です。当窯では、約20年のキャリアを持つ鋳込み職人のタカトクさんにも製作をお願いしています。
2017年から、自宅近くの廃校になった小学校の職員室だった場所を作業場にしているタカトクさん。写真は、作業をしながら、鋳込みの工程を私たちに教えてくださっている様子。話をする中で「焼き物が好きなんだよね〜」と一言。作業中も、にこやかな笑顔で楽しそうにされている姿が印象的です。日々、独自の実験を繰り返しながら、さまざまな形を器として製作するノウハウを磨いているのだそう。よしざわ窯の器づくりには、そんな焼き物が好きなタカトクさんの匠の技とアドバイスも詰まっています。
また、釉薬をかける時には釉掛けハサミを使用しています(写真下左)。写真は「ブルーグレー」と「ホワイト」の器にみられる「はさみ跡」の様子ですが、同じように器の表面中央付近の一部がポツンと濃くなっていたり、色が薄くなっていたりします(写真下右)。予めご了承ください。
食事のときにも、後片付けのときにも、「縁をぶつけないように…」と緊張せずに使っていただけるような縁に仕上げています。カップ・ソーサーともに縁には細かい凹凸があり、ざらざらとした手触りです。また、縁が青っぽく発色しているものもあります。
「きちんと感」がほしい時に
時々やってくる、「これでもかというほど甘いもの」がほしくなった日。抹茶ラテにホワイトチョコをプラスしたホットチョコレート的な飲み物にシナモンロールという、背徳感たっぷりなおやつセットを用意しました。でも、なんとなく自分への申し訳なさに勝てず…器くらいはきちんとしようと、「花の雨粒のカップ&ソーサー」をセット。渋めの色合いで、ちょっとピシッとした感じが、甘々な気持ちを引き締めてくれた気がしました。考え方を変えてみれば、そう、これは自分への恵みの雨。だから今日くらいは良いのです!
余談:飲み物にのせた、削った飾り用のチョコレートを「チョコレート コポー」というのだそう。今回は普通の板チョコで作ったのですが、厚めのチョコで作ると、よりプロっぽくなるということなので、次は厚めで試してみたいと思っています。
2021年11月 カワハラ
細かい部分もご確認ください
手作りの陶器には、細かい鉄点や凹凸、小穴があります。釉薬の濃淡やムラ・溜まりが全体に感じられ、釉薬と素地の間にできたヒビ模様の「貫入」や、気泡の跡も見られます。模様の出方には個体差が見られ、釉薬が溜まって模様がぼんやりとしている部分や、縁が青く発色したもの、表面の一部が茶色に発色したものもあります。また、土のシワや模様が感じられるものもあります。中には、器と器がこすれた跡が残っているものもありますが、お使いいただくうちに気にならない状態になっていきます。
外側、裏側の様子もご確認ください。鉄点や凹凸、小穴が見られ、釉薬の濃淡やムラ・溜まり、貫入、気泡の跡も全体に見られます。カップの高台部分には土のシワが感じられるものや、底面の素地の部分に釉薬が残っているものもあります。また、表・内側と同様、器と器がこすれた跡が残っているものもありますが、お使いいただくうちに気にならない状態になっていきます。
2セットを重ねた時と、文庫本との比較写真です。
当よしざわ窯の品は手作りのため、キレイに揃った器をお好みの方にはお勧めできません。同じものとして製作している器でも、大きさ、形、色等はすべて異なります。
同じ器をお持ちで、買い足しされる場合、お手元の品と新しくお買い求めになる品とは、色・形・大きさ等は異なるとお考えください。
ご注文の前には必ず「ご利用ガイド」のページをご覧ください。